夏休みに虐待のリスクが高まるという話について
夏休みなどの小学校の長期休暇になると、児童虐待のリスクが高まります。
少し自分に置き換えて考えてみたことを書いていきます。
イライラすることへの共感はできる
虐待がいけないことなのは大前提、しかし、イライラすることや、誰でもなにかのタイミングで虐待してしまう側になってしまう可能性があるとは思います。
夏休みは子どもがいつもより家に長くいて、家は汚れる、朝昼晩全部ご飯が必要(手作りしろとは全く思わないです)、テレビ観たり音楽聴いたり、兄弟いる人は喧嘩したり親にギャーギャー怒ったり、宿題しない勉強しない、朝起きない。
そしてこのコロナ禍において、出かけることや友達と集まることも制限されています。今は小学校の学童保育でのコロナ陽性者が増えてますので、可能なら自宅にいる方が安心ですよね。
とはいえ、うちはシングルマザーで早朝から夜まで家にいませんし、子どもは1年生、まだずっと留守番は難しいし万が一(急病、災害)を考えると学童にいてくれた方が安心します。
学童行くまでの道での交通事故のリスクとかもあるんですけどね…。言い出すとキリがないので、そこは少なくとも自分が原因で事故にならないように(飛び出しなど)は伝えています。
話がそれましたが、とにかくこのコロナ禍で、より一層児童虐待のリスクは高くなってしまっているのが現状です。
私も、連休になると甘えてグズグズ言う息子にかなりイライラしてしまう事はあります。イライラするとお互い疲れるし何も生まれないので、事前に約束するとかして極力減らしてるつもりですが。それでも子どもですから、あるんですよね。
母親だけのせいにされがち
ところで、虐待ってなんでか母親のせいにされがちじゃないでしょうか????父親同居してたはずなのにどこ行った?????という事件は少なくないと思います。
母親が虐待で逮捕されて、報道を見ている限り母子家庭かと思っていたら父親実はいたじゃん…という。
それだけではなくて、子どもが外で騒いでる時とか、例えば保育園幼稚園小学校で子どもに問題があったりとか、そんな時になぜか「お母さんとの関係」には着目するけど、父親との関係はあまり出て来ず。
「お父さんは仕事であまり居ないから」と今の時代にまだ決めつける人もいて。いやいや、保育園なんて母親もフルタイムで働いてる人がほとんどやし。
私も例外ではなく、何か子どもにあると先生から呼び出されてた。
元夫が仕事休みなのに「どうしても」って土曜日保育園に頼もうとした時も、私はダメだと言ったのに聞かなかった。それをなぜか保育園から私に注意される。
知らんがな、直接父親に言ってくれ。
母親が虐待したとき父親どこ行ってた?それまでずっと何してた?家のことやってたか?子育てしてたんか?母親のメンタルが虐待する状態になってたのに子どもを助けなかったのか?母親を助けなかったのか?
とりあえず子育てのこと全て、母親のせいにされがち。
今はシングルマザーだから自分の責任で子育てしてる。
でも、それでも子どもの全てが母親のせいではないんだよ。
発達障害や、知的障害など脳機能に問題がある場合もある。
友達や先生との関係で問題が起こる場合もある(特に先生の関わりが問題で、子どもの問題行動が起こる場合はある)
母親だけを責めてても、何も変わらない。
社会の仕組みから見直さないといけないんだよ。
虐待に背景はある、でもそれに同情したり「仕方なかった」にしてはいけない
孤独でたまらなくて苦しい気持ちになることは、私も時々ある。
虐待がいけないことなのは大前提、しかし、イライラすることや、誰でもなにかのタイミングで虐待してしまう側になってしまう可能性があるとは思います。
「自分は無いだろう」と思って関心を持たないと、いざそこに近付いてしまっている時に気がつくことが難しい。
虐待するのには必ず背景があります。
両親の生育歴(両親との関係など)、子どもを産んだ時から今までの社会との繋がり(行政とどのくらい繋がっていたか)、経済状況、子育て環境(助けてくれる人がいたか)、子どもの発達上の問題(障害の有無など)、両親が持つ問題(両親またはどちらかに障害や精神疾患、身体的な疾患があるなど)。
しかし同じリスクの高い状況の中でも、うまく行政や周りを頼りながら子育てをしている人はいる。虐待は犯罪なので、許されることでは無い。
ただし、どんな問題でも先程書いたように個人攻撃はなんの意味もない。
何か社会の一員として自分に出来ることはないのか?と自分に置き換えて考える人が1人でも多くいるといい。あとは、自分や周りの人がそうならないために、何か今から予防として出来ることはないか。
例えば周りの子育てする人たちに挨拶するだけでも「見守られてる」という意識は持てるので、家の中で孤独だとしても虐待になる前に親が自己コントロールしようとするかもしれない。
どうか、夏休み明けに子どもたちみんなが笑顔で登園登校しますように。